2009/12/23

核密約が明るみに出た後、

核密約文書が存在 佐藤元首相遺族が保管 (NIKKEInet より)

ふと思ったんですけど、
民主党は核密約を明るみに出した後、どうするつもりなんでしょう。

密約は無効として、(事前協議なしの)核兵器を搭載した米軍艦などの寄港、領海通過は認められない、とアメリカに要求するつもりでしょうか。
完全な非核三原則の遵守を掲げ、アメリカに、「日本に寄港あるいは領海を通行する際は、寄る前に何処かで核を降ろしてきてください」とお願いするなんて、出来るんでしょうか。

それとも、核兵器を搭載した米軍艦等の寄港、領海通過は、事前協議を要する「持ち込み」には当たらないと、密約の内容を公に確約するつもりなんでしょうか。
現時点ではそこまで議論が煮詰まっていないと思うのだけれど、そう国内世論をまとめることが出来るんでしょうか。

どちらも茨の道なのかと。
これまで密約だったのは、密約とせざるを得ない理由があったからで、「密約はよくない」というのは正論ですし、自民党時代の政策を批判するのもいいのですが、民主党は、それを明るみに出した後どうするか、求められる政治決断をする覚悟で臨んでいるのでしょうか。
まぁ、密約は破棄する一方、「米国からの事前協議がないので、核兵器を搭載した米艦船は寄港も領海通過もしていない」が政府の公式見解で、よって米国に要求する必要もない、ということになるんでしょう。
・・・あら、密約の存在を認めるかどうか違いだけで、実態は別に自民党時代と変わらないのか、なるほど。
とはいえ、同じ「現状を黙認」でも、米国側からすれば「密約によって合法」から「日米安保条約違反」に変わるのか。

んー、「密約」の法的地位とか、法的整理がどうなるのかよくわからないのだけれど。
あ、それ以前に、あまり細かくフォローしてないので、「現在も密約を前提に核を搭載した米艦船が寄港、領海通過を行っている」という認識で書いているんですが、これ自体が間違ってたらすいません。

0 件のコメント: