2009/10/10

2020広島オリンピックに期待。

V作戦 覚悟を問う(8)-オリンピック招致-
・・・では、「環境」以外に日本がオリンピック招致においてアピールすべき「理念」とは何だろう。それはやはり「平和」ということではないだろうか。オバマ大統領の「核なき世界」構想もあり、いま非核化の論議はかつてない高まりを見せつつある。一方で核拡散には歯止めが利かず、なし崩し的に核兵器が拡散しつつある。日本は唯一の被爆国だ。世界に向けて平和をアピールするのは日本しかない、くらいの気概を持つべきだと思う。

2020年オリンピック。日本からは広島が立候補してはどうだろうか。広島は1994年にアジア大会も成功させており、立候補の資格は十分だろう。ただ、今のオリンピックは莫大な金がかかるため、広島単独での開催は難しいかもしれない。そこで長崎、沖縄でも分散開催する。オリンピック開催は「都市」であるということだが、それなら2020年だけ特別にルールを変えればいい。水泳は沖縄、陸上は広島、球技は長崎。男子マラソンは広島、女子マラソンは長崎。マラソンコースに広島の平和記念公園や長崎の平和公園を組み込み、世界中の人に被爆都市のいまをテレビでつぶさに見てもらい、平和について考えてもらう。これ以上の「平和の祭典」はないかもしれない。

(中略)

広島や長崎、沖縄での開催は「平和」という理念を色濃く反映できる一方、その理念にある種、重苦しいものも感じる人もいるだろう。米国はじめ反対する国が出てくるかもしれない。日本人の中にも眉をひそめる人もいるだろう。しかし、成熟国家となった日本がオリンピック開催を通して世界に向けてアピールすべきものは、ある意味、こうした重いものである「べき」かもしれない。


2016東京五輪、開催ならず、ということで、まぁ、評価は色々あるかと思いますが、落選、残念でした。
で、6日付の上記の記事を読んで、確かに、と思いました。
いずれにせよ、オリンピックに政治の影は付きまとうわけですが、こうした「理念」が打ち出せるかどうか、はいずれにしても大事ですよね。
「南米初」に「環境」じゃ、ね。
まさに「平和の祭典」に「平和」をテーマにしたオリンピック、って素晴らしいアイディア、
一昔前のアメリカなら絶対許さなかっただろうけど、オバマ大統領のもとなら、或いは。
とは言え、反発は色々あるでしょうから、難しいだろう、と思っていたところ、

NIKKEI NET 20年五輪に広島名乗り 長崎と連携、招致へ
広島市が同じ被爆都市の長崎市と連携し、2020年夏季五輪の招致に向け検討を始めたことが分かった。11日、両市長が広島市内で発表する。近く招致の検討委員会を設置し、日本オリンピック委員会(JOC)と協議を始める。核兵器の廃絶を訴える広島市が五輪の開催都市に正式に名乗りを上げれば、世界的にも注目を集めそうだ。


世界へのアピールという意味で、立候補するだけでも意義があるし、実現して欲しいですね。

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