2009/10/10

『東京マグニチュード8.0』


私、少々(?)アニメを嗜むのだけれど、
最近のアニメのなかで2番目に素晴らしかった作品。
『東京マグニチュード8.0』(公式サイト)

夏休み、お台場に来ていた中学生と小学生の姉弟が、大地震に遭遇。
お台場から世田谷まで、崩壊した東京の中を徒歩で帰宅する数日間を描いた作品。

人物の絵が微妙かなという印象で、当初は期待してなかったんですが。
緻密なシュミレーションに基づいた、地震後の東京の描写はリアリティに溢れ衝撃的。知ってる場所柄なだけに、もし本当に地震が起きて、こんなになったら・・・と想像させられてしまった。
東京で働いてた時に、何度か歩いて職場から帰宅したことがあるんですが(意味不明ですね、よく言われます)、本主人公の歩いた距離の2/3くらい、3時間くらいかかったかな。あの街並みが、ここに描かれているように崩壊すると思うと・・・。
それから、自分の立場でこういう状況に巻き込まれたら、どうするか、シュミレートしておく良い機会になるかもしれません。

それと、行政の対応の様子、避難所の様子、救助活動、ボランティアの活動、復興への動き、そんなところも、恐らくシュミレーションの上での現実に即したであろう描写、が垣間見れる。
大地震に多くの人が犠牲になっているわけだけれども、それでも生きていく人々や、平時では言葉を交わすことがなかったであろう人々の関わり合いもテーマの一つでしょう。

単に作画とリアリティを追求しているのみならず、中盤冗長な感じもなくもなかったが、作品としての全体のストーリーも練られていて、物語としての質も高いです。
結末の意外な展開に、最終話には不覚にも号泣しました。


なお、物語中のニュース・キャスターは滝川クリステルご本人です。

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