This is the blog, to inscribe the day-to-day miscellaneous thoughts by a Japanese living in Russia. According to the saying that Japanese like to begin speech with a proviso (in case Americans, with a joke), at start I'll make excuse. This blog will be written in Japanese, English and Russian, but my ability of language is not enough. So, please read with lenient:)).
2008/12/29
官僚の再就職(天下り)状況一覧
取り敢えず、目ぼしいところのリンク先をメモしておく。
内閣官房 総括表
内閣官房
内閣府
警察庁
総務省
法務省
外務省
財務省
文部科学省
厚生労働省
農林水産省
経済産業省
国土交通省
環境省
防衛省 自衛官分
気づきの点と印象を幾つか。
・まずもって、その省に関係するところに「再就職」しすぎじゃね?しかもさ、なんとか法人って数多すぎじゃね??名前が似てるようで違う法人がいっぱいありますが、ほんとにこんなになんとか法人が「必要」なんでしょうか。
思うに、関連の法人等含めて所謂「官」の仕事って、「明らかに余分でいらない」と排除するのは中々難しくて、「まぁ、どちらかといえば、あればあったで良い」ものがほとんど。但し、そこに、コスト意識や効率の観点が欠落してしまっているのが問題なのだ。例の「しごと館」だって、ないよりはあった方がいい、が政策目的と費用、効率、同じ目的を達成する代替手段など等を勘案すれば・・・。民間と違って「利益」というものさしがない、あるいは、あっても極めて曖昧なのです。こんなにたくさんの財団、社団、そのた諸々の法人て、そうした観点から「必要」なんでしょうか。
・まぁ、「再就職」をする以上、それまでの知識、経験を活かすフィールドを探すのが当然で、であれば、関連する業界等に再就職となるのは当然ではあり、一概に関連業界への再就職が全て悪であるとは言えません。が、これだけ広範に関連団体への再就職があると、官庁へのパイプとして、情報収集の要として、何らかの見返りを期待して、受け入れているのでは、と勘繰りたくなります。特に肩書きが「顧問」とか、何の仕事するんでしょう。
・法務省で、公証人や弁護士がいるのはさすがですね。検察から流れる司法試験組が基本的に多いそうなので。確か、国家Ⅰ種を採用し始めたのが20年くらい前からだったんでしたっけ?なのでそろそろ局長くらすが出始めているころでしょうか。あと、財務省出て、税理士が多い、とか。再就職するにはやっぱこういう「手に職」があればいいんですよ。多くの場合、勤めれば勤めるほど民間じゃ使えなくなっていくのが公務員。
・高橋洋一って、今年退職だったんだ、しかも内閣官房から。何か、もっと以前からのような気がするが、間違いなく、今年ブレークした(?)、エコノミスト(?)の一人ですね。
・経産省と文科省で退職前の役が官房付って多いんですが、これなんだろう??出向から一度戻して、とかなのかな?わからん。
・年齢的にはどこも60歳前後が多いですが、省によっては年齢が若い印象を受けます。比較的、地方部局を抱えているところはそこで60歳を迎えている人が多いようですね。ただ、全体として60歳までちゃんと働いている人が多くて意外でした。
・というのは、一般的に、官僚の世界では、事務次官を頂点にピラミッド型の組織構造が強固であり、それによって、上意下達、命令の一元性を担保しているわけですが、他方で年功序列でランク・コンシャスな組織においては、階層が上がるほどポストが足りなくなる。そこで、50歳を過ぎる頃から「肩叩き」が始まり、同期の中から事務次官が一人決まるまでには、他は全て組織を去らなければならない、そこで組織を去る方々に再就職先を用意するのが「天下り」のシステムなわけです。
とすると、地方部局を多く保有する組織は、中央組織を外れた場所に、ポストがあるので、「肩叩き」せずに済む、ということでしょうか。
・さらに、外務省は在外公館というポストがたくさんあるため(と思われる)に、退職時年齢が他に比べて高いのが特筆する点でしょうか。
・法務省だけPDFじゃない。環境省だけ表が横置きなのに、PDFは縦表示、見辛い。
・他の省庁がなんとか法人が多いのに対して、自衛官の再就職先が民間が多いのが特色ですかね。さもありなん、という気もしますが、関連の強い業界のみならず、就職先のバラエティが富んでます。
・経済産業省、国土交通省、農林水産省、厚生労働省等、バックに色々な利益団体がついているところはさすがですね。
取り急ぎ、雑感。
2008/12/28
2008/12/25
ルーブルは何処まで下がるか(2)
対ドルのグラフ($1=)はこんな感じ。
こちらのサイトから。
もともと、ソ連崩壊後の混乱、1998年の経済危機もあって、ルーブルは信頼の低い貨幣として扱われていた。ドルが、公式には使用禁止であっても、実態上通貨として流通していた時期もそう昔ではないし、ロシア人には貯蓄はドルでするものとも思われていたようである。
(因みに私がロシアに来た当初、家賃価格はドルで示されていた。)
それが、ここ1,2年は原油相場の急上昇、ロシア経済の発展、欧米からの投資拡大に伴って、ルーブルは上昇傾向にあり、ルーブルへの信頼は取り戻せたかに見えた。
(因みに、2年目の更新の折に、家賃価格はルーブルに変更になった。)
ところが、まず、8月のグルジア紛争を機に、欧米の資本が引き上げ始めルーブルの下落が始まった。その上、ロシア経済が頼みとする原油価格の下落、世界的な経済危機の影響でますますそのテンポを早めている。
ところで、ロシアの通貨ルーブルは、それまでのドル固定相場から2005年に通貨バスケット制を採用し、順次ユーロの比率を引き上げ、現在はドル55%、ユーロ45%の通貨バスケットにペッグされている。(将来的にはユーロの比率を70%くらいまで引き上げたいらしい。)
通貨バスケットは、国によって差異はあるが基本的に固定相場制の一種で、為替管理制度なので、政府・中央銀行は通貨バスケットの価格に固定するよう、あるいは一定の変動幅に収まるように為替介入を行っている。
ルーブルも一定の変動幅が設定されていて、ここ1,2年の上昇基調の時は(変動幅の上限ぎりぎりにルーブルが推移していたので)寧ろ切り上げる形で少しずつ変動幅を広げていたのだが、ここ数ヶ月、ルーブルの売りが凄まじく、中央銀行は支えきれずに変動幅を急速に拡大している。
この変動幅の拡大が、先のエントリーの記事で言うルーブルの切り下げ(девальвация)、なわけだ。
(という理解であってるのか??このあたりの細かい通貨バスケットの仕組みが良く分からないので、誰か詳しい人教えて下さい。)
いずれにせよ、この切り下げを、先のエントリーの記事にあるように、11月、12月でロシアの中央銀行は8回にわたって行った。しかも、12月ではその頻度も率も拡大している。
では、このルーブルの下げの原因は何か。
まず、欧米を中心とした資本の流出である。もともとロシアの好景気を支えていたのは海外企業の進出、投資であり、ロシアの企業は(記事中でロシア私企業は対外債務1億ドルを返済しなくてはならないとある通り)欧米から多くの借入をしていた。
それが、経済危機以降、自身の資金繰りのために欧米企業は資金を一斉に引き上げているし、欧米の銀行は(それ自体が自国で国有化されたりしてますけど)貸し剥がしにかかっている。
また、例えば、ロシアの株式指標RTSは今夏の最高値から70%近くも下落したが、それまでの高騰は個人投資家層が育っていないロシアでは(一部富裕層もだけど)外国勢からの投資の割合が多かったと考えられる故に、この数字は相当程度資本が流出したことを物語っているだろう。(実態は統計で外国人投資家の割合と額を比べなきゃわからないですが。)
それから、先述のとおりソ連崩壊後の混乱と98年の経済危機を身をもって経験しているロシア人は、危機に当たって簡単に資産をドルに移そうと考える、つまり、家計からの資本の流出にも目配せしておく必要がありそうだ。実際の規模は分からんが、既にそうした動きもあるようだし、これから先、更に見通しが悪くなった場合、街の両替所に行列、なんていう光景が広がることになるかもしれない。
(そういえば、資本流出を和らげ、外貨準備高を維持するために、ルーブル政策の転換を世銀が主張しているなんて話もありましたね。)
次に、石油を初めとする資源価格の急激な下落も一因であろう。
WTIで1バレル最高値140ドル台から30-40ドルという4分の1近い下落に示されるような、エネルギー関連の価格低下は、(統計にもよるが、大雑把に確か)GDPの40%、輸出の60%をエネルギー関連に依存するロシア経済を直撃している。
ルーブル安自体は(ルーブルでの原油取引も始まっているようですが、外貨での取引ならば)輸出には有利なはずだけれどこの価格下落では如何ともしがいたいでしょう。
確か、ロシアの政府予算の想定原油価格は70ドルほどだったので、相当厳しいはずで、現在はこれまでに積み上がった外貨準備高を取り崩して、自国企業の援助やルーブルの安定化(そういえばIMFにも100万ドルくらい拠出してたな)を行っているようですが、記事の通り準備高は8月の5億9810万ドルから12月12日時点で4億3540万ドルに急減しており、全くもって雲行きは怪しい。
そして、このルーブル下落の影響についてですが、やはりまずインフレ悪化でしょう。
Новая Газета紙の報道によれば、年初からのインフレがロシア統計局筋で13%、政府筋で13,5%を見込んでいるそうですが、2000年以降毎年20%近いところから10%程度まで落ち着いて(?)きたことからすれば、また跳ね上がる、と言える。
個人的には先進諸国が経済活動の停滞からデフレ懸念にシフトしているように、ロシアのインフレも収まりゆくか、と思っていたのですが、まぁ、これほどのルーブル安では仕方がないでしょう。
それと、特に問題なのは、牛肉、冷凍魚、茶、菓子類等が例示されている通り、食料を初めとして日用品を中心に起こっていることであろう。これらは輸入に頼っている部分が大きいと思われる。
不動産価格等は投機が減り、落ち着くと言う観測もあるが(寧ろ造ったのに売れない物件が出てくるんじゃないか?)、生活周りのインフレが続くようだと、直に国民の生活を圧迫してしまう。
これに関連して、社会情勢の悪化が心配。
先日、ロシア各地で、国内産業防衛のための輸入車への関税引き上げの政策(WTOに加盟してないから、こういう無謀な政策打つんだよ、まったく)に反対するデモ(のようなもの)等がロシア各地、特には日本の中古車輸入産業が盛んな東部で起こっていましたが、現在の経済情勢、困窮も背景に見え隠れしている気もします。
ロシアでは、外国人への襲撃等が度々ニュースになってきていましたが、経済発展と共に落ち着いてきたようでもありました。これが、経済悪化、物価上昇、失業者増加に影響されて、また激しくなるかもしれません。
ロシア内務省が、社会情勢の不安定化、移民に対する反対の運動の可能性も排除しない、と言ってる、なんて記事もありました。
いずれにせよ、暫くは不安定な情勢が続き、来年は苦難の年となるのでしょう。
(タイトルにそぐわず、何処まで下がるか、予測までは辿り着きませんでした。)
2008/12/24
風呂敷の文化
Telegraph.co.uk 22.Dec.2008
Government recommends people to replace wrapping paper with pieces of old cloth
記事中、クリスマスのプレゼントのラッピングの紙がもったいないので、リサイクルできるもので包みましょう、という文脈で日本の風呂敷が紹介されています。
(関連部分抜粋)
And so the Waste and Resources Action Programme (WRAP) is advising people to take on a Japanese tradition by using old pieces of cloth instead.
(中略)
WRAP is advising people to buy wrapping paper made from recycled material that can be recycled again.
Even better is old newspapers and magazines, reusing wrapping paper from last year or old scraps of cloth like the Japanese.
The art of wrapping presents with cloth is known as Furoshiki.
Like Origami, the Japanese art of folding paper, it uses certain folds to make presents look attractive. The old cloth can be used again or be part of the present if it is a scarf or pashmina.
There is a demonstration on the website http://www.recyclenow.com/ showing people how to wrap chocolates, bottles or books.
日本の風呂敷はold(古布)でもpieces of cloth或いはscrap of cloth(切れ端)でもなく、風呂敷は風呂敷として作られるものだと思うんですけど、とか、
これだと風呂敷ごとプレゼントするような印象を受けるんですけど(風呂敷ごと渡すと、お礼を包んで返せ、って意味になってしまうので、包みを解いて中身だけ渡すのが礼儀)、
とか突っ込みはおくとして、日本の文化って元々地球に優しいものが多いんですかね。
マータイさんの「もったいない」の精神でしょうか。
(まぁ、どの文化とどう比較するかにもよるし、いくつか例を取り上げて文化全体が地球に優しいとは言えませんが。)
以前、ロシア人の前で包装紙を開いた時に、テープを綺麗に剥がして、かつ、包装紙を綺麗に畳んだところ、
「日本人てみんな、そうするよね。几帳面に。」
といたく感じ入られてしまいました。
いやぁ、俺が細かいだけだよ、と気にも留めませんでしたが、今思うと、こういう日常の細かい動作に文化の精神が表れていたのかも知れません。
記事中に紹介されているサイトの、風呂敷で包んでいるの動画がこちら。
Furoshiki gift wrapping from RecycleNow on Vimeo
何が、って言われると分からんが、何かすごいな。
一升瓶包んでるのとか、お洒落、というか「粋」ですね。
風呂敷ってそのものの柄自体も生きてきますし。
そういえば、実家では風呂敷使われてた気がするなぁ。。。
で、この記事を読んでいて、学年は忘れてしまったのだが、いつぞやの国語の教科書にあった、「包む」という題のエッセイのことを思い出しました。
当時、すごく印象的だったんだよね、細かい内容は忘れてしまったのだが・・・
というわけで、早速、ぐぐってみたところ、こちらのサイトに要約が載ってました。素晴らしい。
さらに簡単に要約。
・(日本では)自然の素材と中身の形態をたくみに生かした、用の美にかなうさまざまな包みが、無名の人々により長い年月をかけ洗練されてきたが、我々の普段の生活からは急速に姿を消しつつあり、ふろしきとその結びの技術もそうした失われつつある日本文化の優れた発明品の一つである。
・ふろしきは、(カバンやバックと違い)それ自体に形がないから用途や中身を問わず、不必要なときは畳めば小さくなり、幾枚あっても場所をとらないず、またのれんや敷物やぞうきんに使うこともできる。
・こうしたふろしきの思想は、空間を限定しない日本のふとんや部屋の使い方、仕立て直し変形の容易な着物にも通じている。
・(文化には両価値が同時に含まれているので、それがよいか悪いかは別として)ファッションに殊更気を遣い、贈り物の包装紙に殊更心を配る現代の日本の若者達のように、一見すると西欧文化輸入風の行動の中にも、日本の「包む」文化の伝統そのものが、したたかに生きているように思われる。
・「包む」ことは、物を保護したり保存したり移動させたりするために、世界中に見られる普遍的な行為だが、それをとりわけ大切にはぐくんできたのが日本の文化かもしれない。
・「つつむ」には、人の感情や表情を内に抑えて、外に表れないようにするという意味もあり、控えめであることを意味する「つつしむ」も「つつましい」にも通じている。わたしたちが「つまらないものですが。」「ほんのおしるしに。」と言いながら、幾重にも包まれた中身を差し出すのは、「つつしみ(慎み・謹み)」こそ、大切な心が入っているしるしだからであり、「わたしの心をこの中に包んであなたに贈ります。」と無言のうちに伝える、非言語的コミュニケーションの一つなのである。
・日本文化では、「心」は、身体と精神の二つに対立的に分割される西欧の概念とは違って、「身」の中に包まれた中身として認識されれ、日本の伝統的な容器「入れ子」のように、幾重にも包まれた形をしている。本当に大切なものは、裸でむき出しよりも、何かの中に包まれていたほうが自然で安定していると感じられるのである。
いやぁ、原典が教科書なだけに、要約してると何か国語の授業の気分になってきた。
突っ込もうと思えばいくつか突っ込みどころはあるけれど、これ、いい文章だね。
今思い返すと、国語の教科書に載ってる文章って流石に名文が多かったなぁ。
まぁ、全体的に見渡せば日教組の影響が傾向的に見られたり、時代と共にメッセージ性に変化はあるのだろうけど。
それから、基本的に私は日本文化論、日本文化特殊論的な議論は斜めから見るスタンスなのだけれど、風呂敷や着物、部屋の使い方の中に、自由さ、無限定性の思想を見出すのは面白いですね。
それによって、一つのものを多様に使う、長く使い続ける、という部分が、現代で言うところのエコの思想とマッチするんだろうね。
他方で、そうした考えが、ただ「もったいない」からとか、物がないから大切にしなきゃ、という発想からではなくて(もちろんそれもあると思うが)、もっと肯定的にある種、美学として捉えられてきたんでしょう。
ただ、包むこと自体に若干の技術がいる風呂敷がまさにそうだけど、無限定で自由だからこそ使い方は、特に粋に使いこなすのは難しい。
単に過去に戻ることは出来ないけれど、失ってきたものの中で良い所を見つけたら、現代に取り入れていくのは大事かもしれないですね。
いずれにせよ、こうして祖国の文化が外国で取り上げられて、また見直されるのは嬉しいことです。
2008/12/23
ルーブルは何処まで下がるか(1)
2008.12.23девальвации придали ускорение
(仮訳:専門用語等曖昧部分あり。また、一部要約してある。)
加速する切り下げ
中央銀行は、国際収支がゼロになる見込みから、ルーブルの切り下げテンポを速めた。
新年の連休を前にロシア銀行は、週一回どころかほぼ毎日のようにバスケット通貨に対してルーブルを弱め、著しくルーブルの切り下げテンポを速めた。昨日、ルーブルに対するドル及びユーロのレートはそれぞれ53及び22コペイカ高となった。つまり、ドル55%、ユーロ45%で構成される通貨バスケットに対して、ルーブルの価値は1.5%失われたことになる。その結果、通貨バスケットの価格は、昨日、33.4ルーブルまで上昇した。これに関しシティ・グループの専門家は、2009年の1-3月の間に通貨バスケットは40.18ルーブルにまで達し、これはルーブルが更に18%切り下がることを意味している、と述べている。金融相は、もし石油の国際価格が長期に亘って1バレル30-40ドルのレベルに留まるのであれば、対外借用の拒否を検討する準備がある、と語った。
金曜の終了時点に比べ、月曜の取引最中にルーブルは1.5%以上、モスクワ時間10時25分時点ではバスケット通貨に対して55コペイカ、またはほぼ1.6%の下落。中央銀行はこれまで、通貨バスケットに対するルーブルの切り下げを、先週水曜に1.4%、翌12月18日木曜に更に1%下げている。それ以前には11月11日、24日、28日、12月5日、11日、15日にも切り下げを行っていた。
8月以降、ドル-ルーブル・バスケットに対してルーブルは12%下がったが、シティ・グループのエコノミストは更に18%下がると予測し、このような切り下げは石油価格の下落とそれによる国際収支の赤字及び外貨準備の減少に起因する、と考えている。
国際収支について、最新のデータでは2008年11月の差引の入超は710万ドルで、昨年同月の1390万ドルの半分にまで落ちている。2008年10月と比べ、11月の輸入は17.7%減少する一方で、11月の輸出は前年同月比23%減少している。2008年1-11月期の貿易差益は1億7430万ドルに達し、前年同月比49%増であるが、これは2008年上半期の成果であり、10月にはこの好ましいトレンドは終わりを告げ、貿易差益は激しく減少し始めた。
貿易及び国際収支の赤字の恐れから、金融相は、1998年のデフォルト以降初めての規模で、新たな通貨の借款について、真剣に思いを巡らさざるを得なくなっている。
昨日、副金融相ドミトリー・パンキンは、石油価格が慢性的に1バレル40ドル以下で推移し、長期に30ドル以下に留まる場合、ロシアは国家借用戦略の見直し、新たな借用の可能性もありうる、と述べた。
専門家達は、石油の低価格、資本流失、そして対外貿易、国際収支の差益の減少が、ロシアに通貨切り下げの加速を強い、新たな債務について思い起こさせている、と考えている。「アルバート・カピタル」社のアナリストは「格安の石油はロシアにとって、現在の価格ですら予算の赤字、金融指標の悪化、また直近の数ヶ月で更に進むであろうルーブルの切り下げ、を意味している」と考えており、冬の間、石油価格は1バレル38-50ドルの範囲に収まり、その後再び低下を初め2-3ヶ月の間に30ドルに近付くだろう、と予測している。そして、「ロシアの景気後退は深刻で、長期なものとなる、特に金融相が大企業とその所有者達への非効率的な援助のために、準備金の多くを浪費してしまうのであれば。これらにより、GDPの減少は10%にも及ぶだろう」と指摘している。
「アルバート・キャピタル」社分析部副部長のアレクセイ・パブロフは「目下、ルーブルのスムーズな切り下げの試みが失敗したことは明らかである。当初の2ヶ月だけで、自国通貨の維持のために中央銀行は約6000万ドルを費やした。これは資源市場が好ましい価格情勢下にあれば、ロシアにとって批判する程の額ではない。しかし、石油価格下落という条件のもとでは、このような方法は、政府にとって弁明しがたいほど高くつくものだ。」と指摘している。彼の言葉によれば、石油の平均価格が1バレル40-50ドルの下で、ロシア連邦の貿易収支は来年、良くてゼロとなるであろう。しかし、2009年、ロシア企業は対外債務を約1億ドル支払わねばならない。そして、もし2009年下半期に世界の金融市場の状況が好転せず、そしてロシアに投資が流入しないのであれば、資本の流出もまた1億ドルにのぼるであろう。
その上、ルーブルの安定維持のために用いられてきた中央銀行の国際予備金も、8月の記録的な5億9810万ドルに比べ、そのほぼ3分の1が減少した。12月12日時点では4億3540万ドルであり、かつ急速に失われ続けている。
「資本流出と世界の経済危機を背景にした貨幣の受入減少は、全くもって重苦しい様相を呈している。中央銀行は実際的なルーブルの切り下げを許しているが、これはロシア経済の成長の展望がひらけない限りは、仕方のない方法である。」と「インテルコム-アウディット」社の税・金融コンサルタント部部長のアンドレイ・プリホドィコは考えている。
長くなるので、取り敢えず、訳のみ。
コメントは次のエントリーで。
2008/12/20
まぁ、ロシアから見たらどっちも一緒かもしれないが
これです。
(写真はこちらのロシアのオンラインストアから拝借しました。)
あれ、この写真、あっ、『スウィングガールズ』のロシア語版!?まじで?すげぇ。
・・・ん、何だこの漢字は。
タイトルを訳しましょう。
『奇跡-島 現代の台湾人がどのように暮らしているか』
・・・シュールすぐる。
因みに出典元はこちら。そのままコピペじゃん!
きっと、中国で売られているであろう海賊版から拾ったんですね、わかります。
昔、観ましたが、とても良い映画でした。
2008/12/18
FRB、利下げ
NIKKEI NETから
米FRB、大幅利下げ FF金利0―0.25%に
事前では0.75%引き下げも有り得べし、との予想でしたよね。
最大で1%なわけだから、予想を上回わる利下げ、FRBの決意の程が窺い知れます。
目標がレンジって、なかなかないよね。
これで円が1ドル87円台に急騰。
18日からの日銀の政策決定会合はどうなるのでしょう、下げざるを得ないと思いますが。
取り敢えず、原典。
FRB press release Dec.16.2008
For immediate release
The Federal Open Market Committee decided today to establish a target range for the federal funds rate of 0 to 1/4 percent.
それから、経済情勢の悪化とインフレ懸念が無くなりつつある事に触れた上で、今後の政策については、
The focus of the Committee's policy going forward will be to support the functioning of financial markets and stimulate the economy through open market operations and other measures that sustain the size of the Federal Reserve's balance sheet at a high level. As previously announced, over the next few quarters the Federal Reserve will purchase large quantities of agency debt and mortgage-backed securities to provide support to the mortgage and housing markets, and it stands ready to expand its purchases of agency debt and mortgage-backed securities as conditions warrant. The Committee is also evaluating the potential benefits of purchasing longer-term Treasury securities. Early next year, the Federal Reserve will also implement the Term Asset-Backed Securities Loan Facility to facilitate the extension of credit to households and small businesses. The Federal Reserve will continue to consider ways of using its balance sheet to further support credit markets and economic activity.
となってます。
同じ中央銀行のヘリコプター・マネーですが、
日銀が行ったゼロ金利政策、「量的緩和」は一般の銀行の日銀当座預金の残高を上げて、銀行を通じて通貨を供給したのに対して、
FRBは国債や債権を購入して、通貨を供給するということでしょうか(まぁ、実態上既に量的緩和も進んでいるとも言われてますけど)。
あと、これってさ、所謂ところの「証券化商品」もFRBが買いますよ、って事ですよね。
長期政府債務(財務省証券)はまだしも、各種証券は相当信用度の低いものも含まれて、リスクが大きすぎるのでは・・・。
次々と不良債権化してしまったりすると、かなり、まずい、ことになると思うのですが。
ヘリコプター・マネー、って言いますけど、不良債権大量に抱えることになったら、本当にドルをばら撒いただけ、みたいな。
いずれにせよ、ドルが溢れますね。
そして、来年1月にはオバマ大統領が就任して、大規模な財政出動が行われるのでしょうが、アメリカは国債積み上げて大丈夫なのでしょうか。
基軸通貨のドルだからこそ何とかなってるわけで、ドルの価値が不安定になると・・・どうなんでしょう。
というわけで、暫くは円高の傾向が続きそうですね。
これほどの円高は日本にとってはかなり、まずい、と思うのだけれど。
・・・ところで、ロシアのニュースサイトвестиの記事
ФРС США снизила базовую ставку до 0,25 процента
「0.25%まで下げた」って微妙に誤報じゃないかと。
0-0.25%のレンジ、って結構注目点かと。
あ、まぁ、重箱の隅でした。
2008/12/15
All I can report is It is a size 10.
って、APECでペルーのリマを訪問した時点で"公式の外遊日程はもう予定されてないけど、任期中にイラクを訪問するかも"って言われてたから、それはいいんですが、これには驚いた。
international Herald Tribuneより
・・・But his appearance at a news conference here was interrupted by an Iraqi journalist who shouted in Arabic — "This is a gift from the Iraqis; this is the farewell kiss, you dog" — and threw one of his shoes at the president・・・・
・・・The president was uninjured and brushed off the incident. "All I can report is it is a size 10," he said jokingly before continuing his news conference and noting the apologies of Iraqi journalists in the
front row.・・・
いやー、まじ、いろんな意味で有り得ない。
しかし、ここでジョークを言える、ってのはすげーな、日本の首相だったら期待できない気がする。
この事件自体は国際政治の些細な一幕でしかないかもしれませんが、
まさにこの会見のテーマだった、調印された地位協定、引き続き2011年までの米軍のイラク駐留について、先行きに暗いものを感じさせますね。
08憲章―中国の行方
中国、一党独裁変更署名1269人に ネットが仲介、庶民や少数民族へ拡大
とか。
中国でこれほどの運動が起こるとは・・・。
さて、この08憲章、一言で言ってしまえば、「先進国並みの民主国家になりましょう。」ということでしょう。
第二次世界大戦後、ある国の民主化過程において、所謂「開発独裁」のように独裁体制によって、経済的な開発を効率的に(強権的に?)推し進め、しかし、経済的な成長が続く中で中間層の厚みが増し、政治的意識の拡大を通して、その独裁体制が倒れ民主化する、という経緯をたどる国が結構ある。
韓国やインドネシア、フィリピン等、東南アジアの国々がこうしたカテゴリーに入れられる事が多いが、いずれにせよ、経済成長を維持することで独裁の正当性を確保していたが、経済成長の停滞や指導層の腐敗が、政治意識を有する中間層の民主化運動への契機となる事が多い。
(勿論、シンガポールのように、開発独裁体制が功を奏し続けている国もあり、しかも、個別の国の事例は種々様々だし、人口や資源の賦存量等にも関わるので、一概にまとめることは出来ないし、必ずしも民主化を絶対視する発展観が正しいは言えないとも思うが。)
このアナロジーで言えば、この08年憲章は、まさに中国において、経済成長によって膨らんだ中間層を代表するような知識層によって、共産党による支配の正統性に否を突きつけるものであり、民主化への移行の段階への到達を予感させる。
もともと中国の様々な暴動等は報道で接してきていたが、少数民族の抑圧への反発であったり、農地の強制徴収への反発であったりと、単なる不満の爆発が多く、民意の形成にはまだまだ程遠いとの印象をもっていた。
また、天安門事件のような一部民主化勢力の運動というものは散発的に発生するものの、それが大衆にまでは広がらない=政府の権力基盤が強固であり独裁による利益が大きく正当性が担保されていたということでしょう。
今回は暴動という形ではなく、しかも民主化の具体的なビジョンの表明という点が大事で、今後、単なる暴動を起こしてきたような「不満」に対しどう解決策を提示し、人々を巻き込めるかというところがポイントでしょう。
他方、それが出来なければ、また一部民主勢力が騒いだだけ、で終わってしまう可能性がある。
個人的には、色んな意味で、ちょっとまだ早いかなぁ、という印象を持っている、あくまで印象ですが。
中国の場合、人口が多すぎて、格差が大きいため、都市部の先進的な部分に目がいきがちであるが、農村部の中間層という意味でまだまだ経済的な発展が足りない気がする。
他方で、この経済危機が一つの契機になる可能性もある。
中国で雇用を維持するには7~8%(統計による、確か中国の公式には8%)の経済成長が必要であるといわれているが、来年にはこれを下回るでしょう。
とすれば、経済の停滞、社会不安の増加し、共産党の正当性は大きな疑問符がつく。
今後、最大の注目点は、中国政府がこれに対してどう対応するか、ということでしょう。
完全に弾圧を行い続けるのか、一部可能な範囲で提言を受け入れて漸進的な改革を進めるのか、全面的に提言を受け入れてラディカルに改革をする方向へ舵を切るか。
一部民間人が勝手に提言してるだけなので、華麗にスルー、てなわけにはいかんでしょうから。
とはいえ、公式な対応はなんら発表せず、一部首謀者は国家転覆煽動罪とかで逮捕し、他方で一部受け入れ可能な部分の改革は行い、スルー、ってのがありそうなシナリオですが。
しかし、署名者が1000人、2000人の知識人とすると、それだけじゃ、お茶を濁せなくなるかもしれませんね。
共産党中央部が、一番現状に危惧を抱いているだろうし、報道を読む限り、執行部は党内の腐敗、それ以上の地方政府の汚職と中央への面従腹背に手を焼いているようだから。
まぁ、いずれにせよ、この提言、理念、言ってる事は至極まともかつ立派だとは思うのですが、実際の制度設計の段階では相当な困難を伴うでしょうね。
2008/12/14
2008/12/12
モスクワといえば、・・・渋滞。
モスクワの道路交通事情、端的に表現するなら、"最低"、です。
取り敢えず、渋滞の悪名は世界に名高い、と言えるレベルではないでしょうか。
ぐぐってみたところ、2年前のエントリーで既にこれ程の写真を載せているブログがありました。
朝、夕のピーク時では、もう最悪ですが、それ以外の時間も都心部は酷く、モスクワでの車での移動は本当に時間が見えない。
郊外の空港へ向かう場合、数多くの悲劇も生まれているようで。
この渋滞の原因、まず、第一は急速な経済成長に伴う自動車自体の数の急速な増加がある。
90年代末の経済危機以降、プーチン政権時代は二桁に近い経済成長率を維持しており、これに伴いロシアにおける自動車販売台数もここ数年の間、確か年率30%~50%のオーダーで増加し、2007年で250万台程度になっている。
2008年、特に下半期は、8月のグルジア紛争、続いて金融危機を受け、急速に市況は悪化しているようだが、9月ですら、販売台数は前年同月比20%を超えで増加を続けている。
(仄聞したところだと、蛇足ながら景気悪化とルーブルの急速な下落で、売れ筋車種は輸入車から国産車にシフトしているらしい。)
他方で、ストックにあたる、全自動車保有台数は全ロシアで3100万台程度、人口が1億4000万超なので、4人~5人に一台の割合になる。
モスクワに限っての台数は分からないが、モスクワ人口約1100万人で単純に比率で算すれば250万台、ただ、中央地方の所得格差の拡大を踏まえると首都の方が購買力が高いと考えられ、実際はこれ以上だと思われる。
因みに、比較として、日本国内の2007年自動車販売台数(登録車+軽自動車)は530万台、自動車保有台数は7600万台。
東京都の人口は約1200万人で、東京都内の自動車保有台数は400万台、面積はモスクワの凡そ倍程度(モスクワは区内ぐらいの広さのイメージ)。
国土全体からすれば比較にならないものの、首都に限れば人口密度ならぬ「自動車密度」はモスクワの方がより高いと言えるだろう。
(東京の場合、近郊からの通勤通学で昼間人口が著しく増加するし、また区内に限定すればより状況は酷くなるだろうが。)
次に第二の原因として、道路の側のインフラが整っていない事が挙げられよう。
上述の通り、車の台数自体もさるものながら、問題は増加が急激に起こっていることであり、インフラ整備が追いついていない。
その専門の方が仰っていたのだが、道路の延べ面積自体が(東京に比して)非常に狭いらしい。
要するに、街の面積に対する自動車密度が狭い上に、道路面積に対すると更に狭くなるということだ。
その上、基本的に、駐車場というものが存在していない。
その方曰く、「基本は路上駐車OKであり、例外的に禁止される」規則となっており、日本とは基本と例外が逆の関係にある。
しかも、車の購入にあたって、日本での様な車庫証明は必要ない。
実際、私の住む目の前の道路は夜は路肩に車が鈴なりになる。
さらに、一般的に言って、立体駐車場といった設備もない(郊外のショッピングモールと空港ぐらい)。
従って、日常的に路上駐車が当たり前であり、路上に車が溢れているのである。
日本で高い駐車料金には不満を抱いたものだが、モスクワで駐車場がない、社会的コストを目の当たりにするに納得するところでもある。
また、インフラといえば、どうも道路のネットワークが非常にお粗末な感じがする。
これは私の印象なので、うまく表現できないのだが、どうも、車の流れをどう作るか、という道路の計画の発想の根本がおかしい気がする。
東京の場合、一般道とバイパス道、高速道路という役割分担があり、バランスをとってうまく機能しているのだが、モスクワの場合、バイパス道だが、高速道路のように車両に特化しているわけではないレベルの道路が、主流を占めている。しかも、時に片側5車線といった広さで。
遠距離を行く場合はよいのだが、近距離の移動が多い都心部だと、こう広い道路ばかりだと交差点や分岐・合流といったボトルネックとなる部分で、流れが悪くなるっているような気がする。
しかも、日本で言うところ「高速で降りるところ間違えた」みたいな状況が多発する。
恐らく、ソビエト時代、それほど車がない時代、の街造りのせいであろう。
嘘か本当か知らないが現在の数車線有するような道路は一昔前には、かならず遊歩道や緑地があり、街の発展にあわしてそれらが潰されて道路にされてきたとか、こないとか。
第三点として、交通事故とそれに伴う交通法の不備であろう。
ロシアでは、交通事故を起こした場合、警察が来るまで、事故車を一切動かしてはいけない、という事になっているそうのだが、この現状保全義務が、激しい渋滞を巻き起こしている。
これ、具体的にはロシア連邦道路交通法(ПДД : Правила Дорожного Движения Поссийской Федерации)によって定められている、と上述の方から伺ったので、調べてみた。
該当箇所を以下引用。
(以下引用サイト、運転の教習サイトみたいなのだが、結局、何処のサイトか、オフィシャルなものなのか良く分かりませんでしたが。)
ПДД РФ: 2. Общие обязанности водителей
2.5. При дорожно-транспортном происшествии водитель, причастный к нему,
обязан:
немедленно остановить (не трогать с места) транспортное средство, включить аварийную световую сигнализацию и выставить знак аварийной остановки в соответствии с требованиями пункта 7.2 Правил, не перемещать предметы, имеющие отношение к происшествию;
(в ред. Постановления Правительства РФ от 24.01.2001 N 67)принять возможные меры для оказания доврачебной медицинской помощи пострадавшим, вызвать "Скорую медицинскую помощь", а в экстренных случаях отправить пострадавших на попутном, а если это невозможно, доставить на своем транспортном средстве в ближайшее лечебное учреждение, сообщить свою фамилию, регистрационный знак транспортного средства (с предъявлением документа, удостоверяющего личность, или водительского удостоверения и регистрационного документа на транспортное средство) и возвратиться к месту происшествия;
освободить проезжую часть, если движение других транспортных средств невозможно.
При необходимости освобождения проезжей части или доставки пострадавших на своем транспортном средстве в лечебное учреждение предварительно зафиксировать в присутствии свидетелей положение транспортного средства, следы и предметы, относящиеся к происшествию, и принять все возможные меры к их сохранению и организации объезда места происшествия;
сообщить о случившемся в милицию, записать фамилии и адреса очевидцев и ожидать прибытия сотрудников милиции.
2.6. Если в результате дорожно-транспортного происшествия нет пострадавших, водители при взаимном согласии в оценке обстоятельств случившегося могут,
предварительно составив схему происшествия и подписав ее, прибыть на ближайший пост дорожно-патрульной службы (ДПС) или в орган милиции для оформления происшествия.(в ред. Постановления Правительства РФ от 21.04.2000 N 370)
(仮訳)
ロシア連邦道路交通法 2章 運転者の一般的義務
2.5 道路交通事故にあたって、事故に関係する運転手は:
直ちに(その場所から動かさずに)車両等を停止させ、ハザード・ランプを点灯し、条項7.2の規則に従って非常用(事故)停止表示板を立て、事故に関係を有する物を動かしてはならず;
(ロシア政府連邦政令 24.01.2001 N67 より)負傷者への応急医療処置のために可能な手段をとり、「緊急医療救助」を呼ぶまたは非常の場合には通りがかりの、これが不可能な場合には自らの車両に負傷者を乗せ最寄の治療施設へ運び自らの名前と車両登録情報を(個人を証明する書類、又は免許証及び車両の登録証の提示をもって)伝え、事故の現場に戻り、;
もし他の車両の通行が不可能な場合、通行可能な部分を空けねばならない。
通行可能な部分を空ける、または負傷者を自らの車両をもって治療施設へ運ぶ場合、予め証言者の立会いのもと車両の状況、事故に関する痕跡や物品を記録・固定し、それらを保存するため及び事故現場を迂回させるために可能なあらゆる措置をとり;
警察へ起こった事を報告し、目撃者の氏名、住所を記録し、警察職員の到着を待つ。
2.6.もし交通事故の結果、負傷者がいないとき、運転手は相互の出来事の状況評価について合意のもと、事前に事故の概略をまとめ、それにサインしたうえで、最寄の道路パトロール課、または事故手続きのための警察の部局を訪れることができる。(ロシア連邦政令 21.04.2000 N 370より)
一部例外として動かして良い場合もあるんですね、知らなかった。
いずれにせよ、実態上、この法規のおかげで、事故車は道路のど真ん中に陣取り、その他の通行を阻害しつつ、衆目を集めたまま、警察を待つことになる。
因みに、事故件数自体について、
モスクワ市のHPから2007年の交通事故の件数(棒グラフ)、負傷者数(折れ線緑)、死亡者数(折れ線赤)を引用する。
2007年合計で事故件数14929件、死亡者数が1153人。
日本で、警視庁の管轄内の2007年年間事故件数が68603件、死亡者数が269なので、
件数自体は多くないものの、死亡者数自体は4倍以上。
当然ながら自動車の性能等も一因ではあろうが、死亡者数と事故数の比があまりに大きいと、(また皮膚感覚的にも)モスクワの事故件数はもっと多い(または事故自体の定義が違うのか)と思ってしまう。
いずれにせよ、これだけの死亡者を出すような大きな事故が頻発し、警察の検証が済むまで、現状維持、となっては、交通事故とこの法規が渋滞要因の一つとは考えられるだろう。
さらに、第4点目を挙げるとするのであれば、よく言われることだが、習慣や国民性の問題は大きいように思われる。
例えば、客観的データではないのだが、体感で言って、日本に比べて運転が雑、明らかに急発進急停止が多いし、車線変更や追い越しも無理やり、と行った具合。
一般に渋滞下においても当然に車線が守られた方が結果的に流れが良いのだが、車線自体が明示されてないことも多いし、車が入り乱れて、車線がぐちゃぐちゃになっていることもしばしばである。
これらを原因にモスクワの酷い渋滞は起こっているのであるが、交通情報のこのページ、リアルタイムでモスクワの渋滞状況を把握でき、非常に便利なのだが、モスクワ時間の朝、夕に見ると、渋滞の赤、混雑の黄色で、すごいことになっている。
さて、この渋滞、どうやったら解消するのでしょうか。
確かに、危機を受けて自動車販売台数の増加率は落ちてきていますが、それでも日米と違って伸びているし、少なくとも、放置しては悪化を続けるだけだろうし、それどころか、あと5年、10年で、モスクワの交通は完全に麻痺する、なんて予測も見かける。
これに対して、政府も2010~2015年で、5兆ルーブル(17兆円?)規模でモスクワの交通に取り組む、って話もありましたが。
現在、第三環状線の外側にもう一つ環状線を造っているそうですが、こうしたインフラは整備は喫緊でしょう、それも、日本の高速道路のように道路専用で高架ないし地下で都心を貫くような線が必要ではないでしょうか。
さらに、路上駐車対策、地下や高架の駐車場の整備、それから車線を明確に分けるといった道路自体の整備も勿論である。
あとは、ロンドンのように、公共交通を充実させる代わりに、税負担を増やす等、車両に制限をかけていくのも一つの手かもしれない。
まぁ、既に地下鉄も人で溢れているし、若者の車離れが進む日本とは違って、未だに車は"ステータス"なので、反発もあり、難しいでしょうが。
んー、考えても、やっぱ、これといって名案はないですね。
取り敢えず、こんなところでしょうか。
注:
ロシアについての各種データで出典のないものは、どっかで読んだか見たかしたもの。
まぁ、大枠ははずしてないと思われますが、正しくもないかも。
日本関連のデータは以下のサイトから。
警視庁の統計
自動車検査登録協会
ついでに参考までにリンク。
モスクワ市政府
правительство москвы
ロシア内務省 政府道路交通安全監視局(?)
ГИБДД МВД России
2008/12/08
人生に残った時間は。
これって、「基準日に生まれたばかりの0歳児が何歳ぐらいまで生きれるか」を示しているので、
既に大人になっている人にとっては、実は当てはまらない。
具体的には以下のリンク。
厚生労働省:平成18年簡易生命表から日本人の平均余命
さて、購読しているメルマガに面白い記事があったので抜粋。
天風哲学のすすめ 2008/12/01
因みに日本人男性の平均寿命は今年の統計によれば79歳。
■ 寿命計算のテスト 次の表をチェックして、該当する項目に印をつけて、合計します。
------------------------
あなたの推定寿命=日本人男性の平均寿命+合計値
------------------------
(1)何歳ですか? 30~50才なら (+2)
51~70才なら (+4)
(2)女性なら (+6)
(3)200万人以上の都会に住んでいるなら (-2)
1万人以下なら (+4)
(4)祖父母の一人が85才まで生きていたら (+2)
2人とも80才を超えるまで生きていたら (+6)
(5)両親のどちらかが 50才以前に心臓疾患で亡くなっているなら (-4)
(6)兄弟姉妹が50才以下で、がん、心臓疾患、糖尿病になっているなら (-3)
(7)年収1000万円以上稼いでいる人は (-2)
(8)大卒は (+1)
大学院卒は (+2)
(9)65才以上で、いま働いているなら (+3)
(10)伴侶がいるなら (+5)
(11)現在、独身は (-3)
(12)独身時代が10年以上続いているなら、10年ごとに (-3)
ただしこれは25才から数えること。
(13)机上の仕事は (-3) 、
体を使う仕事は (+3)
(14)週5回、30分の運動を続けているなら(+4)
週2~3回なら (+2)
(15)1日に10時間以上寝るひとは (-4)
(16)性格として、リラックスタイプは (+3)
緊張タイプは (-3)
(17)いま幸せとおもうなら (+1)
不幸と思うなら (-2)
(18)この1年間に制限速度オーバーで捕まった (ー1)
(19)1日に1合以上の酒を飲む人は (-1)
(20)1日にタバコ2箱以上は (-8)
1~2箱未満は (-6)
半分~1箱未満は (-3)
(21)標準体重20キロ以上超えているなら (-8)
10~20キロなら (-4)
5~10キロなら (-2)
(22)あなたが40才を超えた女性のとき、毎年 婦人科医に診てもらっているなら (+2)
統計の確率論の問題だと思いますが、面白いですねぇ。
親族の病歴や居住都市のサイズ、飲酒喫煙等の要因はさもありなん、といった感じですが、
高年収がマイナス要因、高学歴がプラス要因なんですね。
さらに伴侶の存在が意外に大きい。
まぁ、個体差はこれだけの項目で計れるないほど、遥かに大きいだろうし、それどころか自分の身(=1ケース)に当てはめれば、明日事故死、何てこともあるわけで、偶然性の前には、統計も意味を成しませんけど。
参考になりました。
・・・えー、因みに私、67歳まで人生のようで(笑)。
2008/12/07
小室さん、再起を期待してます。
msn産経ニュース2008.11.6
関係者によると、小室容疑者は十数億円という膨大な借金の返済をKEIKOに背負わせたくないと離婚を希望しているが、彼女はかたくなに拒否しているという。
これ、熱い。
そんなわけで、最近またglobeをよく聴いている。
実はglobe decade -complete box 1995-2004まで持ってたりする。
いやー、改めて、すげー、良い曲多いなぁ。
like a snowy kiss
http://www.youtube.com/watch?v=hdcA40e0ysU&fmt=18
とかglobeの中では一番好きかも。
これ聴くと大学受験思い出すなぁ。。
あと、やっぱ、
many classic moments
http://www.youtube.com/watch?v=ijSZraHMmPY&fmt=18
とか、テンション上がるわー。
サビに向けて、高揚していく感じが。
まじ、名曲だと思うのだが。
try this shoot
http://www.youtube.com/watch?v=vp1Uo33jpRw&fmt=18
発売がお流れになった、get wildのglobeカバー是非また解禁して欲しい。
まぁ、get wildにマタカ、と言う感じはなきにしもあらずではあったのだが、
globeバージョンも、それはそれで、やっぱり、いい。
そういえば、去年のTMの特集。
今見ると、所々、示唆的な感じがしなくもなくもない。
2007年12月23日TV東京みゅーじん『TM NETWORK』
http://www.youtube.com/watch?v=Z5_wjcFPKz4&fmt=18
しかし、ホント、"神"だな、この人。
そこに問題があるから。
ほぼ日刊イトイ新聞 『適切な大きさの問題さえ生まれれば。』
梅田望夫×岩田聡×糸井重里
・ネットによって場所、距離、物理スペース等の制約が急速に減少、形のないものをやりとり出来る時代になり、そうした制約や形あるものを前提とした社会の仕組みが間に合わなくなっている。そこが面白くも、不安もある。
・ただし、「時間」=肉体の限界だけはかわらない。選択肢、出来ることが極端に増えているが、逆に出来てしまうことが見えてしまい、「ムダっぽい時間を」積極的に作ることが難しくなっている。「出来そうなことの多さと、出来ることの少なさ」。
・物事をつくって進めていくのは、ある種「病的」(例えばgoogle)。
・何かを作りたいと思う人が始めれば、自然に適切な大きさの問題が生まれる。そして適切な問題が生まれれば、インターネット上には解決する人が現れる。これがオープンソースの世界のメカニズム。そこに自分のステイタスのためとか、ユーザーのためといった動機や利他性はない。「問題があると解決せざるを得ない。」というだけ。そこに問題があると、当事者として考え、解決しようとする。善悪や利他、利己を超えていて、ただ自分が問題を解決したいから、というだけですることが、別の一方から見ると利他性を帯びてくる。 ・他方、「問題」の側に「解決したい」と思わせるような魅力が必要で、適切なサイズの問題を次々に生み出し、如何に提示するかが大切。今後のインターネットのリーダーは、その集まった総体を意図する方向に、デザインできる人なのかもしれない。
・継続していくことはそれなりの「仕事」でもある一方、現状維持は意外に簡単でもあり、ほっとくとぬるま湯から出られない。「コンフォートゾーン」を超えるような勝負をしていくことも必要。
・結果として、なにを成し遂げたいとかいうよりは、そのプロセスのユニークさ面白さがある。
「そこに問題があると、つい解いてしまう」、しかもそれが必要や利害を超えてる、って心性、すごく理解できるなぁ。 "やりたい事"が"やるべき事"に変わった瞬間、既にそれが色褪せて見えるなんて経験はしばしばある。
何かをする時の動機って、そんなに明確でも論理的でもない場合も多いし。
勿論、「自分が何かすることで人を助けられたらいいな」、というのもベースにあるのだろうけど、そこがメインじゃない。
多分、そうした人間の心性って誰にでもあるものだけど、どの問題を解くかは個人の関心に依存してるから狭い範囲ではそんなにいるものではないし、具体的動機を持たないからその意思もそんなに強いものでもない。提示する側は、狭い範囲では探せないし、解く側は参加へのハードルが高かったら簡単に投げてしまう。
インターネットの凄い所は、物理的な制約を著しく低くしたことで、そうした個人の心性を取り纏められるようになったことにある。
ロシア語に《с миру по нитке》って表現があるんですが、直訳すると「糸ごとに世界から」とか(?)になるんでしょうか。要するに、「あっちこっちから少しずつ」ってイメージで、インターネットについてこの言葉を思い出した。
簡単に言うと、よく言われる通り、ロングテール、って事ですが。
それから、インターネットでは、それらを取り纏められる、そうした仕組みをデザインできることが、リーダーシップだ、ということも、その通りだと思う。ある人が何かをする時の動機は明確でも、論理的でもないけど、対象が適切な大きさ=自分の出来そうな範囲であり、魅力がある=自分の関心に触れてないといけない。
この「適切な大きさ」という部分、大事ですね。あまりにも誰もが出来る問題では魅力がないし、難易度が高すぎても近づけない、多少専門性を持っている解く側の人が、対処できそう、と思える範囲でなきゃいけない。
これもよく言われてることだけど、今回のアメリカ大統領選挙のオバマの選挙運動も、資金集めが端的だけど、、「そうしたあっちこちから少しづつ」集めたって感じがする。もしインターネットがない世界だったら結果は変わっていた・・・と言うほどのインパクトがあったどうか分かりませんが、少なくとも、これまでにないやり方、規模で人々の行動を集めた、良い事例ではないでしょうか。
インターネットをどの程度使えるか、という差は想像以上に大きいものになってくるかもしれない。
2008/12/05
メモ書き(経済)
《GMの行方》
デトロイト・スリーが政府支援を求めて改革案を提出。
GMは救済されるのでしょうか、はたまた連邦法11条適用するんでしょうか。
GMは12月中にも支援がないと資金がショートするようですが、オバマ政権になる前に結論が出るんでしょうか。
というか民主党とはいえ、オバマ次期大統領は支援にまわるんでしょうか。
ところで、日本の自動車産業へはどっちがどう影響するんでしょう。
ライバル業者の倒産という意味で、単純にプラスになるのでしょうか。
他方、部品生産など関連企業が軒並み倒産した場合、部品の共通化が進む昨今、日本の自動車業者もアメリカで生産が続けられなくなったりするんでしょうか。
倒産はアメリカの消費者心理に相当な悪影響を与える気もしますが、寧ろ、関連以外の人々にとっては、倒産させて負の遺産整理して再出発した方が、すっきり、って感じになりそうな気もします。
つうか、倒産させなきゃ、競争力取り戻すのには並々ならぬ努力が必要だよね。
いずれにせよ、年間1500万台以上販売された来た国で、今年一挙に1000万台を割り込みそうなインパクトは相当でしょう。
《アメリカの財政出動》
この未曾有の経済悪化の中で、どんな経済政策がいいのでしょうか。
なんか、右から左まで専門家の意見もばらばらで、良く分かりませんが、
いずれにせよ、オバマ次期政権は、大規模な財政出動をやるのでしょう。
さて、日本にはプラスになるのでしょうか、マイナスになるのでしょうか。
取り敢えず、円高ドル安は暫く続くことになるでしょう。輸出企業には痛いですね。
円高が進むと、ドル建てで考えれば、日本の株は高くなるので、外国勢はさらに日本の株を売りやすくなってしまう。
とはいえ、なんだかんだでアメリカの景気回復すれば、それ自体は日本企業にとっても大きなプラスですね。
なんと言っても、マインドが大きな影響力もつし。
てゆっか、他方で、これ以上、財政赤字抱えて大丈夫なんでしょうか、アメリカは。
債務が国レベルで約1000兆円越え、地方とかもろもろ合わせると3000兆円超えるって話ですよね。
ドルはそろそろ基軸通貨じゃなくなりつつあるので、お札すればいい、って話にゃなりませんよね。
ドルの暴落、なんてシナリオもあるようで、そりゃ、悪夢ですな。
《中国の景気と政治》
そんな米国債の保有、中国が日本を越えたそうで。
これまで、高成長を維持してきた中国。
他方、今度の金融危機に端を発する経済停滞で、今年の成長率は7%台まで落ちる見込み。
まだまだ高いようにも思えるが、人口増加、特に農村から都市への流入する人々への雇用を維持し続けるためには7-8%は成長し続けないといけない、という統計からすると、ぎりぎりいっぱい、というところでしょうか。
しかも、来年には一桁台前半以下に落ちるという予測もちらほら。
とするならば、ただでさえ農地の強制収用等で暴動が頻発している状況からして、相当な政治的危機に陥る可能性も多々あるのではないでしょうか。
都市部もまだまだ不動産バブルといった爆弾抱えてるようですし。
改革を進めても、改革を進めなくても、ちょっと行き詰る感じがします。
いずれにせよ、中長期的には何らかの形で、中国は一党支配の共産主義では続けられなくなるとは思いますが、
今回の危機で、来年あたり、時計の針が急に進むやもしれません。
激変の種は、意外にも変化が起ころうとは思えない日常という土中に埋まっているものですし。
《危機後の金融構造と規制》
所謂、デリバティブ(先物、オプション、スワップ)、これら金融派生商品の市場規模は約6京円(600兆ドル)。
まぁ、実物経済の何倍ものお金が動いてるわけで。
さらに、今回、問題になっているCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の市場規模はその1割程度でしかない。
要するに、如何に実態とかけ離れたお金が膨らんでいるか、を意味している。
それ自体は一概に悪いとは言えないが、今回の危機のように、グローバリゼーションによって、世界の市場の結びつきがこれまでになく強固になっているために、変動の規模も広がりも桁が違う、ということ。
というわけで、今回の金融危機で、今後の最大のポイントは、この暴力的な変動を起こす金融構造を、『いかに規制するか』ということ。
G20またはAPECなどでは、アメリカを中心として、基本的に『自由主義』を堅持するとなってはいるが、他方で、このままの『自由主義』でいられるわけでもない。
まぁ、落としどころは全然見えませんけど。
取り敢えず目先の景気対策のほうが優先ですかね。
少なくとも、米国の投資銀行(でかいとこ、なくなったけど)に見られたように、レバレッジかけまくる、リスクテイク志向、をどう解消する必要はあるでしょう。
参考・forsight2008年12月号『「京」の時代の金融危機のとめどなき恐怖』
先物 商品を将来受け渡す価格を今決める取引
オプション 将来のどこかで商品を決められた価格で売り買いする権利の売買
スワップ 将来の金利や通貨をあらかじめ契約した条件で交換する取引
people animationのCMがすごい。
偶然見つけたんですが、ウクライナのテレビ局"1+1"のCMらしいです。
人間の力ってすごいなぁ、よくやるわ。
・・・って、思ってたらですね、ちょいとググったところ、こんな記事を見つけました。
"Ты не один". Почему заставки "1+1" похожи на рекламу турецкого банка
ウクラインスキープラウダ(ウクライナの真実)紙 2008年11月14日付
ざっとしか読んでませんが、要するに、トルコの銀行のАКбанкのCMの剽窃じゃないか、ってことらしい。
そのトルコの銀行のCMがこちら。
・・・剽窃ですね(笑)。
まぁ、いずれにしてもすごいからいいけど。
で、記事から、"1+1"のアート・ディレクターОльга Захарова(オリガ・ザハロバ)さんが語ってるところを抜粋するに、
「自分の映像を放送局でプレゼンした後、でも放送される前に、初めてトルコの銀行のCM観たのだよー。ショックと似てることに失望したのだよー、でも恥辱は全く感じなかったよー。」との由。
そいで、筋立ても、シナリオも、理想(思想?)も、よく観れば違うもの・・・らしいよ。
彼らのイメージは、世界をより良く変えるために、一つに統合するもの、だとのこと。
・・・そんな深い思想が込められていたのか!!
因みに、作成にあたっては、ホンダ・アコードのCMにインスピレーションを受けたらしい。
そのCMはこちら。(埋め込み無効につきリンク。)
これ、熱いな、最後の「The power of dreams」てぴったしやね。
さらに記事によれば、このCMがヨーロッパのテレビデザインコンテストPromax UKにで、ファイナルまで残ったったらしい。
でもって、一般論として、世界の映像トレンド、って奴があって、似通ってるし、パクリが多いよねー、って話、等等。
で、このpeople animationてやつもトレンドらしく、テレビ局 "Antenna 3" やイギリスの携帯会社 Talk Talkの紹介もされていたので、ついでに貼っておく。
"Antenna 3"
Talk Talk
とまぁ、剽窃とか、似通ってるとか、メディアの話は兎も角として、
これらのCM、すげぇな、って話でした。
2008/12/03
君が話してたのあそこのフレーズだろ?
「エソラ」。
た、たたっ、った、った、ったたーー た、た、たたっ、たーー
アップテンポな感じで、熱い、高揚感が、いいなぁ。
間奏の弦のメロディ・ラインが不安定な感じもいい。
さらにバックのホーンセクションがかっこよすぎる。
しかし相変わらず、譜割りが難しいね、そこも魅力だけど。
「た、たたっ、った、った、ったたーー た、た、たたっ、たーー」
ここ、熱い。
しかし、大さび、一聴したとときは転調してるのかと思ったら、して、ないね。
いやー、12月10日が楽しみですねー。
・・・いつロシアに届くか知らんけど。
Rock Me Baby Tonight!!
http://www.youtube.com/watch?v=zKQpO4-oeHg&fmt=18
2008/12/01
メドベージェフ大統領 ビデオブログ 11月30日
クレムリンの公式HPから。
(仮訳)
2008年11月30日
ハバナからモスクワへの帰路、ドミトリー・メドベージェフはラテンアメリカ諸国(ペルー、ブラジル、ベネズエラ、キューバ)外遊について、自らの印象を語った。
D.メドベージェフ:
敬愛する皆様
私は皆さんに、ラテンアメリカ訪問に関連して私がどんな印象を抱いたか、そこで行われた決定について、そして一連のラテンアメリカを先導する諸国との私達の合意について、お話したいと思う。
先日、APEC首脳会談が開催された。これはワシントンでの20の経済大国の会談の枠組みで進められ始めた対話と合意の続きである。この度、ペルーのリマにて会議は行われ、議論は世界全体の状況ばかりでなく、アジア太平洋地域にある経済大国の状況にも及んだ。これは我々の経済であり、我々の国のことでもある。こうした意味で、この首脳会議はワシントンでの作業の続きであるが、既に地域のことでもある。よって、その決定の一部は既に十分、具体的な響きを持ち、アジア太平洋地域の枠内で活動する国々への具体的な適用なのである。
この非常に意義深い出来事に加えて、ロシア代表団はいくつかのラテンアメリカを先導する諸国を訪問した。私達はペルーを訪れ、その後、ラテンアメリカのブラジルを訪問した。ブラジルは、ラテンアメリカ人口の相当程度が住む、ラテンアメリカ最大の国であり、BRICsと称される国の一つに挙げられ、またラテンアメリカ、そして世界全体で、最も急速且つ活発に発展する経済の一つに数えられる。我々の貿易と投資の重要なパートナーでもある。ベネズエラにも滞在した。そこでは、私達はエネルギー協力問題を含む様々な課題について議論した。ベネズエラの我々の仲間と、一連の非常に悪くない合意に達した。そして、外遊の仕上げは、キューバへの訪問だった。キューバ、それは私達の伝統的な古くからのパートナーであり、現代においては、まさに様々な方面で協力を強化し得ている。
概してラテンアメリカは、勿論、独特な地域であり、私達は、往時、恐らくは徒に、さしたる関心を払っていなかったことを白状せねばならない。ラテンアメリカは、急速に発展する地域であり、重要な知的なあるいは天然の資源が集中している地域である。それから・・・、最も大事なことは、この地域に、我々との価値ある協力を発展させたいと望んでいる人々が住んでいることである。
思うに、私達が新たに関係を再生、または再建、組織化、これまでそうした関係を有していなかった国々とすら、出来たことを言うまでもなく、今次の訪問は全くもって有意義なものだった。
それに加えて、全体において世界の安全保障に関わる非常に重要な問題がある状況下で行われたことが重要である。
数日前、インドにおいて悲惨で残酷なテロが起こった。ロシア連邦は、その他の諸国同様、これを非難する。私達は我々のインドの友人達に、そしてこの悲惨なテロによる全ての犠牲者に哀悼の意を表する。まさに、だからこそ、我々の取り組みは続けられなければならず、我々は、ラテンアメリカ、そしてその他の地域に住む、我々の全ての仲間と絶えずコンタクトをとり続けなければならないのである。
外遊の総括に、もういくつか付言したい。ご存知だろうか、世界には非常に困難な多くの問題があり、それについて、非常に様々な観点から意見が述べられている。しかし、私達はお互いに耳を傾けることを学ばねばならないし、過去十年に蓄積した、肯定的な、または特に非常に困難な経験を活かしていかねばならない。この意味で、私にとって、キューバのリーダー、フィデル・カストロとの対話は興味深いものであった。彼は政治家、既に50年もの間、ラテンアメリカにおける要の政治家の一人であったし、非常に様々な出来事を目撃してきた人物である。そして、勿論、我々は過ぎ去った10年に人類が積み重ねてきた経験を考慮に入れながら、決定を行わねばならない。まさに、これによって政治的危機を防ぎ、現下の金融危機に表れるようなグローバルな衝撃の被害を最小にとどめる得るのである。
ありがとう。
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アメリカの裏庭にロシア大統領が訪問。
ブラジル、ルラ大統領との会談ではBRICsの4ヶ国での会談を提案した、って話です。
ベネズエラ、とは共同軍事演習を行ったとか。ベネズエラは嫌米のチャベス大統領。
長期的に言ってアメリカの凋落傾向が見えている以上、アメリカを牽制しつつ、次の世界における「極」を巡るやり取りが続いていくんでしょうね。
それがいくつの極になるか分かりませんが。