2008/12/01

メドベージェフ大統領 ビデオブログ 11月30日

メドベージェフ大統領のビデオブログ。
クレムリンの公式HPから。




(仮訳)
2008年11月30日
ハバナからモスクワへの帰路、ドミトリー・メドベージェフはラテンアメリカ諸国(ペルー、ブラジル、ベネズエラ、キューバ)外遊について、自らの印象を語った。

D.メドベージェフ:
敬愛する皆様

私は皆さんに、ラテンアメリカ訪問に関連して私がどんな印象を抱いたか、そこで行われた決定について、そして一連のラテンアメリカを先導する諸国との私達の合意について、お話したいと思う。

先日、APEC首脳会談が開催された。これはワシントンでの20の経済大国の会談の枠組みで進められ始めた対話と合意の続きである。この度、ペルーのリマにて会議は行われ、議論は世界全体の状況ばかりでなく、アジア太平洋地域にある経済大国の状況にも及んだ。これは我々の経済であり、我々の国のことでもある。こうした意味で、この首脳会議はワシントンでの作業の続きであるが、既に地域のことでもある。よって、その決定の一部は既に十分、具体的な響きを持ち、アジア太平洋地域の枠内で活動する国々への具体的な適用なのである。

この非常に意義深い出来事に加えて、ロシア代表団はいくつかのラテンアメリカを先導する諸国を訪問した。私達はペルーを訪れ、その後、ラテンアメリカのブラジルを訪問した。ブラジルは、ラテンアメリカ人口の相当程度が住む、ラテンアメリカ最大の国であり、BRICsと称される国の一つに挙げられ、またラテンアメリカ、そして世界全体で、最も急速且つ活発に発展する経済の一つに数えられる。我々の貿易と投資の重要なパートナーでもある。ベネズエラにも滞在した。そこでは、私達はエネルギー協力問題を含む様々な課題について議論した。ベネズエラの我々の仲間と、一連の非常に悪くない合意に達した。そして、外遊の仕上げは、キューバへの訪問だった。キューバ、それは私達の伝統的な古くからのパートナーであり、現代においては、まさに様々な方面で協力を強化し得ている。

概してラテンアメリカは、勿論、独特な地域であり、私達は、往時、恐らくは徒に、さしたる関心を払っていなかったことを白状せねばならない。ラテンアメリカは、急速に発展する地域であり、重要な知的なあるいは天然の資源が集中している地域である。それから・・・、最も大事なことは、この地域に、我々との価値ある協力を発展させたいと望んでいる人々が住んでいることである。

思うに、私達が新たに関係を再生、または再建、組織化、これまでそうした関係を有していなかった国々とすら、出来たことを言うまでもなく、今次の訪問は全くもって有意義なものだった。
それに加えて、全体において世界の安全保障に関わる非常に重要な問題がある状況下で行われたことが重要である。

数日前、インドにおいて悲惨で残酷なテロが起こった。ロシア連邦は、その他の諸国同様、これを非難する。私達は我々のインドの友人達に、そしてこの悲惨なテロによる全ての犠牲者に哀悼の意を表する。まさに、だからこそ、我々の取り組みは続けられなければならず、我々は、ラテンアメリカ、そしてその他の地域に住む、我々の全ての仲間と絶えずコンタクトをとり続けなければならないのである。

外遊の総括に、もういくつか付言したい。ご存知だろうか、世界には非常に困難な多くの問題があり、それについて、非常に様々な観点から意見が述べられている。しかし、私達はお互いに耳を傾けることを学ばねばならないし、過去十年に蓄積した、肯定的な、または特に非常に困難な経験を活かしていかねばならない。この意味で、私にとって、キューバのリーダー、フィデル・カストロとの対話は興味深いものであった。彼は政治家、既に50年もの間、ラテンアメリカにおける要の政治家の一人であったし、非常に様々な出来事を目撃してきた人物である。そして、勿論、我々は過ぎ去った10年に人類が積み重ねてきた経験を考慮に入れながら、決定を行わねばならない。まさに、これによって政治的危機を防ぎ、現下の金融危機に表れるようなグローバルな衝撃の被害を最小にとどめる得るのである。

ありがとう。


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アメリカの裏庭にロシア大統領が訪問。
ブラジル、ルラ大統領との会談ではBRICsの4ヶ国での会談を提案した、って話です。
ベネズエラ、とは共同軍事演習を行ったとか。ベネズエラは嫌米のチャベス大統領。
長期的に言ってアメリカの凋落傾向が見えている以上、アメリカを牽制しつつ、次の世界における「極」を巡るやり取りが続いていくんでしょうね。
それがいくつの極になるか分かりませんが。



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