2008/12/23

ルーブルは何処まで下がるか(1)

независимая газетаから以下の記事を引用。
2008.12.23девальвации придали ускорение
(仮訳:専門用語等曖昧部分あり。また、一部要約してある。)

加速する切り下げ
中央銀行は、国際収支がゼロになる見込みから、ルーブルの切り下げテンポを速めた。

新年の連休を前にロシア銀行は、週一回どころかほぼ毎日のようにバスケット通貨に対してルーブルを弱め、著しくルーブルの切り下げテンポを速めた。昨日、ルーブルに対するドル及びユーロのレートはそれぞれ53及び22コペイカ高となった。つまり、ドル55%、ユーロ45%で構成される通貨バスケットに対して、ルーブルの価値は1.5%失われたことになる。その結果、通貨バスケットの価格は、昨日、33.4ルーブルまで上昇した。これに関しシティ・グループの専門家は、2009年の1-3月の間に通貨バスケットは40.18ルーブルにまで達し、これはルーブルが更に18%切り下がることを意味している、と述べている。金融相は、もし石油の国際価格が長期に亘って1バレル30-40ドルのレベルに留まるのであれば、対外借用の拒否を検討する準備がある、と語った。

金曜の終了時点に比べ、月曜の取引最中にルーブルは1.5%以上、モスクワ時間10時25分時点ではバスケット通貨に対して55コペイカ、またはほぼ1.6%の下落。中央銀行はこれまで、通貨バスケットに対するルーブルの切り下げを、先週水曜に1.4%、翌12月18日木曜に更に1%下げている。それ以前には11月11日、24日、28日、12月5日、11日、15日にも切り下げを行っていた。

8月以降、ドル-ルーブル・バスケットに対してルーブルは12%下がったが、シティ・グループのエコノミストは更に18%下がると予測し、このような切り下げは石油価格の下落とそれによる国際収支の赤字及び外貨準備の減少に起因する、と考えている。

国際収支について、最新のデータでは2008年11月の差引の入超は710万ドルで、昨年同月の1390万ドルの半分にまで落ちている。2008年10月と比べ、11月の輸入は17.7%減少する一方で、11月の輸出は前年同月比23%減少している。2008年1-11月期の貿易差益は1億7430万ドルに達し、前年同月比49%増であるが、これは2008年上半期の成果であり、10月にはこの好ましいトレンドは終わりを告げ、貿易差益は激しく減少し始めた。

貿易及び国際収支の赤字の恐れから、金融相は、1998年のデフォルト以降初めての規模で、新たな通貨の借款について、真剣に思いを巡らさざるを得なくなっている。

昨日、副金融相ドミトリー・パンキンは、石油価格が慢性的に1バレル40ドル以下で推移し、長期に30ドル以下に留まる場合、ロシアは国家借用戦略の見直し、新たな借用の可能性もありうる、と述べた。

専門家達は、石油の低価格、資本流失、そして対外貿易、国際収支の差益の減少が、ロシアに通貨切り下げの加速を強い、新たな債務について思い起こさせている、と考えている。「アルバート・カピタル」社のアナリストは「格安の石油はロシアにとって、現在の価格ですら予算の赤字、金融指標の悪化、また直近の数ヶ月で更に進むであろうルーブルの切り下げ、を意味している」と考えており、冬の間、石油価格は1バレル38-50ドルの範囲に収まり、その後再び低下を初め2-3ヶ月の間に30ドルに近付くだろう、と予測している。そして、「ロシアの景気後退は深刻で、長期なものとなる、特に金融相が大企業とその所有者達への非効率的な援助のために、準備金の多くを浪費してしまうのであれば。これらにより、GDPの減少は10%にも及ぶだろう」と指摘している。

「アルバート・キャピタル」社分析部副部長のアレクセイ・パブロフは「目下、ルーブルのスムーズな切り下げの試みが失敗したことは明らかである。当初の2ヶ月だけで、自国通貨の維持のために中央銀行は約6000万ドルを費やした。これは資源市場が好ましい価格情勢下にあれば、ロシアにとって批判する程の額ではない。しかし、石油価格下落という条件のもとでは、このような方法は、政府にとって弁明しがたいほど高くつくものだ。」と指摘している。彼の言葉によれば、石油の平均価格が1バレル40-50ドルの下で、ロシア連邦の貿易収支は来年、良くてゼロとなるであろう。しかし、2009年、ロシア企業は対外債務を約1億ドル支払わねばならない。そして、もし2009年下半期に世界の金融市場の状況が好転せず、そしてロシアに投資が流入しないのであれば、資本の流出もまた1億ドルにのぼるであろう。

その上、ルーブルの安定維持のために用いられてきた中央銀行の国際予備金も、8月の記録的な5億9810万ドルに比べ、そのほぼ3分の1が減少した。12月12日時点では4億3540万ドルであり、かつ急速に失われ続けている。

「資本流出と世界の経済危機を背景にした貨幣の受入減少は、全くもって重苦しい様相を呈している。中央銀行は実際的なルーブルの切り下げを許しているが、これはロシア経済の成長の展望がひらけない限りは、仕方のない方法である。」と「インテルコム-アウディット」社の税・金融コンサルタント部部長のアンドレイ・プリホドィコは考えている。


長くなるので、取り敢えず、訳のみ。
コメントは次のエントリーで。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

どうも。来て見ました。
いろいろ難しいこと考えてるんですね。
もっと面白いこと言ってよ。
amazonからきましたよ。